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悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

働くこと − つながりを得ること
何のために働くか − 人とのつながりを持つために働く

に激しく同感した。大学を卒業して、1年間就職浪人をした。大学の4年間のモラトリアムの中でも自分のやりたいことが見付からなかったというということではなく、"働くこと"が何かを理解していなかったからだ。バイトは一応したけれど、1日2〜3時間を週3日という今思えば何がしたいのか分からないシフトを出していた。そんな具合なので、バイトから働くことの意味なんてものは学べなかった。(学ぼうとしなかった。)
それだけ働かなかった自分がなんとか7年間働いている。3日も休むと罪悪感を感じてしまうなんて、その当時の自分からは考えられない。
なぜ働くようになったか - ハローワークで就職活動の振りをしてダラダラと過ごしている日々の中でふとこう思ったからだ。
"もし自分が突然いなくなっても、この世の中の動きには全く影響しないんじゃないか?"
社会とのつながり、人とのつながりがないことにかなり焦った。社会の歯車にすらなれない自分に何の価値があるのか。そう思ってからは、本腰で就職活動をしなんとか採用してもらって、1回キャリアアップの為に会社を変えて今に至る。時々会社行くの面倒だなって思うことはあるし、惰性で休んだりもする。それでも、辞めようとは思わないし、むしろ辞めさせられないように努力する。
社会とつながってこその自分。他者があって初めて成立する自分。このつながりが切れないようこれからもがんばろう。働けるってことはありがたいことだし、案外働くことは楽しい。