『消費者の心にズドンと情報を打ち込むには?』

先日上記のテーマで少しお話をする機会があった。
自分なりにちょっと考えてみた。

さてどうするか?

どこの誰だか分からない個人に向けて、いきなり『あなたが求めているのはこれね』と
いうのはその人の脳内が見えない限り不可能だと思う。
逆に考えると脳内が見えれば可能なのではないか?

脳内をみるには?

他人の脳内を除くのは、超能力でもない限り不可能だろう。
ただ、考えていることを予想することは可能だと思う。
前提条件として脳内の情報を体験の蓄積とする。
とすれば、体験を行動の結果とすると行動を収集すれば脳内の情報に近づけるのではないか?
そして、行動と結果を分析すればその人の行動を予測も可能なのではないか?

例えば、Aさんが毎日18時頃に"バー 恵比寿"で検索をしていることが分かれば、18時になったら先に"バー 恵比寿"の検索結果を提供する。
携帯からGPSで位置情報を取得できていれば、一度行ったお店は検索対象から外す。また、何度も同じ場所に行っていることが分かれば、そのお店と似たような雰囲気のお店に絞る。

そうすることで、あたかもAさんが考えいることを見透かしたような、精度の高い情報を提供することも可能になるだろう。

情報を組み合わせる

Aさん1人の行動履歴だけだと、おそらくAさんの興味のあるものまでしか予測できない。
思考の連鎖は、"恵比寿"→"渋谷"や"バー"→"レストラン"くらいだろう。
それを"車"や"旅行"など"バー"や"恵比寿"から直接連想できないものに繋げるには
どうしたら良いだろうか?
それには、行動履歴が重なっている別の人の行動履歴を組み合わせれば良い。

例えばBさんが"バー 恵比寿"で検索し、次の日に"旅行"で検索したとする。
AさんとBさんは"バー 恵比寿"のキーワードで結びつくので、ひょっとすると思考が近いのかもしれない。そこで、Bさんの行動履歴にあり、Aさんの行動履歴にない"旅行"の情報をAさんに提供してみる。もちろん重複する箇所が一箇所であれば、望まない情報を提供してしまう確率が高いだろう。
しかし、AさんとBさんの10個の行動履歴の中で8つ重なり2つ違うような場合は、BさんにあってAさんに無い2つの情報はAさんも興味があるかも知れない。
そうすれば、Aさんが知らない情報をこちらから提案し、Aさんの行動を誘導することも可能になるだろう。

信頼度を上げ、究極のレコメンドへ

そのような体験を積み重ねていけば、提供される情報の信頼度はAさんの中で高くなるだろう。
そして、最終的にはAさんと何の関係もない情報を提供したとしても、Aさんは"これは自分に必要なんだ"と錯覚するレベルまで持っていけるかもしれない。