ユーザ数でmixiを超えたモバゲータウン
タイトルどおり何故ヒットしたのか分からなかったので読んでみた。

■携帯コンテンツでは課金モデルが主流
PCサイトでは広告モデルが主流となっているが、携帯コンテンツでは広告には余計なパケットがかかるのとキャリアの課金代行仕組みを利用できるの点から、課金モデルが主流。
キャリアの課金代行は、クレジットカードがないユーザでも利用でき、カード番号の入力など煩わしい操作がないので、ユーザからみても利用しやすい。
実際、着うたなどのコンテンツを買っていたし、知らない間にいろんな課金サービスを利用していた。携帯の料金を一緒に請求されるので、支払ってる感覚がなかった。

モバゲータウンのビジネスモデル
キャリアの公式サイトが採用している課金モデルが主流の携帯コンテンツの中で、非公式サイトのモバゲータウンは広告モデルを採用。
その背景には、
1.パケット定額制サービスの開始によりパケット代を気にしなくても良くなったこと
2.検索エンジンの導入によりキャリアの非公式サイトも集客できるようになったこと
がある。

モバゲータウンには、バナー広告とアフェリエイト広告がある。
アフェリエイト広告は、ユーザが広告主のサイトに登録すると広告収入が入る仕組みになっている。

モバゲータウンが上手くいっているのは、
1.広告主が他のモバイルサイトであること
2.広告主のサイトに登録したユーザにも報酬を還元したこと
の2点があったからだと思う。
まず、広告主が携帯サイトであるということだが、これがショッピングサイトであれば上手くいかない。
その理由としては、メインユーザの年齢が10代であること。10代のユーザの多くは収入が限られている。広告主からすれば、いくらアクセスがあって、また良い商品を揃えていても購入してくれるという期待は薄く、広告を出すメリットが無い。
一方、携帯サイトは、有料コンテンツでも料金が小額なので、コンテンツを購入してくれる期待は高い。たとえ、すぐに利用してくれなくても、ユーザ登録をしてくれるだけで充分メリットがある。
次に、ユーザにも報酬を還元したこと。モバゲータウンでは、アフェリエイト広告から他サイトにユーザ登録してくれたユーザに、モバGという仮想通貨を報酬として支払う仕組みになっている。ユーザは、このモバGを使って自身のアバターやそのオプションを購入する。報酬が入るとなると、ユーザは他サイトに登録するであれば、モバゲータウン経由で登録するようになる。
以上の2点によって、広告主、モバゲータウン、ユーザと3者全てにメリットがある仕組みになっている。

■感想
自分もビジネスモデルを考えてみることが、広告主と広告配信するサイトのメリットまでは考えつくが、肝心のユーザのメリットまで考えが及ばないので、自身の考えたビジネスモデルが如何に浅知恵だったかを痛感させられた。非常に勉強になった。

非公式サイトを勝手サイトと呼ぶのはなんだ?勝手って・・・。