「脳」整理法 (ちくま新書)

「脳」整理法 (ちくま新書)

「偶有性」…半ば規則的で、半ば偶然であるということ。
脳の感情のシステムからみて、最も興味深い対象は、偶有的なもの。
他者が全く予測不可能ではなく、偶有的存在であるからこそ、互いに心を惹かれ合う。
→全く規則的な人(従順すぎる人)、全く予測不可能な人(手に負えない人)には、興味がないかも。

偶有的なものに対する対応には、不確実性を楽しむか不確実性を不安に思うかの二種類ある。
→不確実性を楽しめるかによって、人生は大きく変わると思う。
人生は偶有的なものに満ちている。
→偶有的なものを避けるのではなく、その中に積極的に飛び込むことが大事。

「私」というものを完全にコントロールできないのに、外の世界との交渉をコントロールできないことを、なぜ恐れる必要があるのか?
→コントロールすることが不可能なことを認めてこそ、人間は不確実な状況に自分を抑制することなく飛び込み、成功体験から、そして失敗体験からさえも、学ぶことができる。